BOOKS, etc.

Back to TOP 幅広い本のリスト、DVDなど、詳しい紹介はこちらにあります

入門書

高機能自閉症・アスペルガー症候群入門 正しい理解と対応のために
内山登紀夫・水野薫・吉田友子 中央法規出版


アスペルガー症候群と高機能自閉症の理解とサポート
よりよいソーシャルスキルを身につけるために
杉山登志郎 学研ヒューマンケアブックス

ADHD・LD・アスペルガー症候群かな?と思ったら
安原昭博 明石書店

「この子、何か違う…」と心配だけれど、どこに相談したらいいの?と思っている親ごさんのために、いろいろな種類の発達障害の説明から、相談窓口の紹介、診断・治療・福祉から支援教育のことまで、情報たっぷりながら、わかりやすくコンパクトにまとめられた本。
あなたがあなたであるために 自分らしく生きるためのアスペルガー症候群ガイド
吉田 友子 中央法規出版

アスペルガー症候群・自閉症・広汎性発達障害.など、自閉症スペクトラム関連の診断を受けた子ども本人に向けたメッセージ。障害とその特性に関する率直な説明に始まり、皆と違っていても、世の中ではたまたま「少数派」なだけで、特性はあなたの個性の一部なのだから、ありのままのあなたで大丈夫。ただ、「多数派」とうまくやっていくには、こんな風に工夫して行動したらいいよ、と、優しく語りかけてくれるような本。

大人になって診断された人にとっても、読みやすく、自分自身を肯定的にとらえるのに役立つ内容。親や教師、援助者といった「サポーター」へのメッセージもあり、「障害」というものに対する、周囲の意識を変えてもらうために手渡してみることもできそう。とてもコンパクト(102ページ)でありながら、しっかり充実した一冊。

読み物

くらやみの速さはどれくらい (自閉症の息子を持つSF作家による、近未来小説)
エリザベス・ムーン 早川書房

自閉症をもたらす脳機能の障害は、すでに胎児/幼児の段階で治療でき、完治可能になっている時代。主人公はその治療法が開発される直前の世代だが、小児期の適応訓練のおかげで、高機能をもち、学歴もあり、障害者枠で大企業に雇われて自立した生活をしている。趣味も友人もあって、それなりに平穏で安定していた日常は、「成人の自閉症者の治療法が開発された」というニュースで否応なく変化しはじめる…。

巧みなストーリー展開も面白いが、読みどころはやはり、自閉症者の視点から、自閉マインドの内面や外の世界の見え方が見事なまでに細やかに描かれているところ。しかも同じ場面、同じ出来事が主人公をとりまく「普通」の人々の視点からも語られるので、物事の見え方や感じ方の違いが、くっきりと浮かび上がってくる構造になっている。自閉系とそうでない人が相互理解を深めるためにもきっと役立つ、とても興味深い一冊。
自閉症の君は世界一の息子だ (ノンフィクション/歴史ドキュメンタリー)
ポール・コリンズ 青灯社

四歳の息子が発達障害かもしれない…突然の告知に揺れる親心。絶望しても否定しても、検査に立ち会うと、明らかに息子の振る舞いはおかしい。療育クラスに入った息子の日々の様子の描写と、中世に「狼に育てられた野生児」と呼ばれていたのは、自閉症児だったのでは?という著者の大胆な推理と、自閉症の由来や歴史が、交互に語られるスリリングなノンフィクション。親心がよくわかると同時に、自閉症に関する知識も知ることができ、読み物としても面白い。
親であるあなたへの、ささやかなメッセージ (講演会時にまとめたメッセージ)
泉流星 (サイト内に掲載)

子どもを育てたことのない異星人ながら、自分の子ども時代を振り返り、専門家や親の協力も得て、発達障害のある子どもを育てることについて、ささやかな考えをまとめたもの。

自閉系、ADHD、LDの人の社会適応に役立つ本

さあ、どうやってお金を稼ごう? LD、ADHDの人のための将来設計ガイド
「準備編」 「就職活動編」
デイル・S・ブラウン 花風社

LD、ADHD、高機能自閉症など、発達障害を持ちながら社会的・経済的自立を目指す、すべての人に役立つ本。自分に合った仕事について考えるところからはじめ、人脈の作り方、面接の受け方など、実用的なハウツーがわかりやすく紹介されている。

いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法
デビッド・D・バーンズ 星和書店

社会での生きづらさから、ついつい「うつ気分」になっってしまった時に役に立つ。ネガティブになりがちな気持ちや考え方のクセに上手に気づき、いい方向に転換するための、簡単で効果的な方法--(自分でもできる認知行動療法)を、やさしく、ユーモアを交えて説明する、読みやすいセルフ・ヘルプ本。

当事者の手記

自閉症だったわたしへ(1)
ドナ・ウィリアムズ 新潮文庫

きらめくような独特の美しい文章で、生まれてからずっと感じてきた世界との違和感、大人になってそれが自閉症と分かるまでの経緯を綴った女性の本。さらにその後の物語も書かれている。

自閉症だったわたしへ〈2〉自閉症だったわたしへ〈3〉
アスペルガー的人生
リアン・ホリデー・ウィリー 東京書籍

アスペルガー症候群の特性を持ちながらも、仕事を持ち、前向きに工夫しながら生き、子どもたちを育てる女性の書いた、明るい本。
ぼくとクマと自閉症の仲間たち
トーマス・A・マッキーン 花風社

男性の高機能自閉症者の書いた本。軽快な文章で重苦しくなく、読みやすい。生い立ちから生活の工夫、自作の詩まで、さまざまな内容。
へんてこな贈り物
誤解されやすいあなたに〜注意欠陥・多動性障害とのつきあい方
エドワード・W・ハロウェル ジョン・J・レイティ インターメディカル

自身がADHDを持つ医師が、当事者であってADHDの専門家でもあるというユニークな立場から書いた本。過集中や注意散漫、強い衝動性といった特性を持ちながらも、日常生活の混乱をなるべく避け、より快適に楽しく、自分の特性を生かした形で生活や仕事をしていくためのハウツーが、自分や患者の経験した実例をもとにたくさん載っている。
Back to TOP さらに幅広い本のリスト、DVDなど、詳しい紹介はこちらにあります
inserted by FC2 system